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蝦夷鹿と帽子

世田谷への納品の帰り、佐藤忠良展を行っていた
世田谷美術館に、足を運ぶ。

外の公園をのぞむ大きな窓がある、
最初の展示室。

その真ん中に、勢いよく前足を上げる大きな蝦夷鹿が。

決して広くない展示室だけど、
窓と、窓の向こうの風景が、彫刻のある空間を気持ちよく
してくれていました。

代表作の「帽子・夏」。
宮城県美術館でも見たことがありましたが、
あの品のある雰囲気が、とても好きです。



ブロンズの彫刻作品は、世の中にたくさんあって、
意外と日常のそこここに見えるのです。
学校とか、役場とか、街中とか。

でも、「見える」ことと「見る」ことは違って、
やっぱり「見る」ことをしないと、作品と自分の関係が
深まっていかない。

街中の彫刻は、だから、哀れなかんじなのよね。
「見えて」いるだけだから。



この展示では、彫刻作品だけでなくて
デッサンや油彩、絵本原画も展示されていて、
デッサン好きな私はじっくり堪能。
教科書に掲載されていて、
「うんとこしょ、どっこいしょ」でおなじみの
『おおきなかぶ』の原画も見る事が出来ました。

今年の見納め展覧会でした。
by atelier-sora | 2010-12-28 00:45 | アート